コーヒーとダイエット|フィジオ福岡 コーヒーの健康作用を考える

最近脂肪燃焼効果としてのコーヒーを飲むという行為が注目されています。
コーヒーの1つめの有益な成分は「カフェイン」になります。
カフェインはどんな供給源から摂取しても、エネルギーを高めるためだけにとどまらず、脳内の炎症を防ぎ、認知機能の低下を予防し、アルツハイマー病の発症リスクを低下させる効果が期待できることがわかっています。
「神経変性の疾患に伴う脳の炎症は、カフェインにによってその炎症の活性化を阻害することが可能である」という報告があります。
またコーヒーは、そのヒトの感情にも影響を与えるという報告もあり、短期的にはコーヒーを飲むことによるセロトニンとドーパミン活性の変化によるものであると考えられています。
またコーヒーを飲むことでの長期的な影響としては、抗酸化性および抗炎症性に関連したものであると言われています。

この抗酸化性という言葉でよく使われるのが「ポリフェノール」と「カフェイン」というものです。
カフェインとポリフェノールという炎症予防作用と抗酸化作用がある物質です。
カフェインやポリフェノールは、脂肪を燃やす働きがあるなど、さまざまな薬理効果を持っているのですが、両方あると相乗効果が出ると言われています。
これを「カフェインとポリフェノールの相乗効果」と呼んでいます。

また、コーヒーの脂肪燃焼効果として詳しく考えてみると、コーヒーポリフェノールこと「クロロゲン酸」の働きとカフェインの働きという2つの側面が考えられます。
両方とも脂肪を燃焼させる効果がある成分ですが、それぞれ働き方が異なります。

クロロゲン酸を摂取すると、肝臓での脂質の代謝が活発になり、結果として脂質の燃焼によるエネルギー消費が増加します。
つまり、脂肪が燃えやすいカラダを作ることができるようになります。
一方、カフェインは体内に入ると交感神経が優位になります。
眠気が覚めることになりますが、同時にカフェインは体内にあるリパーゼという酵素を活性化させます。
このリパーゼにより、脂肪がエネルギーとして活用されやすい遊離脂肪酸に分解され、血液中に放出されます。
そして、エネルギー源として消費されるのです。
つまり、カフェインによって、脂肪がエネルギーとして消費されやすくなり、脂質の代謝が高まるのです。

コーヒーには、このような脂肪をエネルギーに変えていくための2つの成分が同時に、しかも豊富に含まれているからこそ、ダイエットにコーヒーということが言われ始めることになってきたのです。

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