下腿骨の疲労骨折を考える

疲労骨折とは1回の大きな外傷でおこる通常の骨折とは異なり、骨の同じ部位に繰り返し加わる小さな力によって、骨にひびがはいったり、ひびが進んで完全な骨折に至った状態をいいます。
スポーツ選手では短期的に集中的なトレーニングを行ったときに生じることが多いのも特徴です。

足のオーバーユーズによる障害は、下腿の内側に痛みが生じてくる場合が多い。

下腿の疲労骨折は脛骨と腓骨におこります。
発生年齢として10歳以下はまれですが10代から30代に好発します。
発生部位により好発年齢が異なりますが全体としては16歳にピークがあります。
発生のピークは高校一年生であるため急激な運動量の増加が原因といわれていますが、女性のピークは男性に比べ約一年早いことから骨の成長そのものとの関与が指摘されています。
足のオーバーユーズによる障害は、下腿の内側に痛みが生じてくる場合が多く、シンスプリントと思って経過を見ていると、疲労骨折であるとわかる場合があります。

受傷早期にはX線検査では変化が出ないことが多く、医師からの疲労骨折の診断がつかず我慢してスポーツ活動を行うケースもあります。
最も痛い時期にX線検査で判明しないことが多いです。
1週間~10日後には骨変化が出現するため、この時期に再度X線検査を行う必要があります。
無理に運動を継続し完全骨折に至る例もみられます。

痛いのを無理して運動を続けていると、難治性になり、復帰までに時間がかかってしまうので注意。

陸上選手など毎日ある距離を走らないと身体的に満足できないという状況をつくっている選手はたくさんいますし、寒冷期にランニングを中心とした練習内容が組まれ、下肢の疲労骨折やシンスプリントなどの過労性スポーツ障害が増加します。
過労性スポーツ障害は一度発症すると 1 カ月以上練習制限が必要なことも多く、発症させないことと練習量を十分に確保することの至適バランスをとることがパフォーマンス向上、障害予防に重要です。
また、障害が発症したとしても、スポーツ現場で早期発見と練習の量と質を調整できれば、選手のパフォーマンス向上、障害の悪化を防ぐことができます。
早い時点でリハビリ運動をしたり、テーピングすることで症状を軽減させたり、運動休止も短くて済みます。
痛いのを無理して運動を続けていると、難治性になり、復帰までに時間がかかってしまうので、痛みやおかしいと思った時点で、病院へ受診することをお勧めします。

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