胸部・背部の打撲

胸部や背部の打撲傷はスポーツ外傷・転倒または高所からの転落・労働災害事故・交通事故・暴力行為など様々な原因があり、胸壁や背部に直接打撃を受け発生します。
肋骨骨折や胸空内臓器の損傷も同様の機序で発生するので、慎重な取り扱いが求められます。
特に、青少年期までの人の肋骨は弾力性に富むため肋骨骨折を伴わない胸空内臓器損傷がみられ、外観の状態と損傷の程度が平衡しない場合が見られるので注意が必要です。

発生機序としては、コンタクトスポーツでの選手間の衝突や相手選手からの攻撃、交通事故でのハンドル損傷・シートベルト損傷・エアバック損傷などは近年増加している原因です。
また、オートバイや自転車走行中の転倒、車にはねられるなどが原因としてよく知られています。

症状としては、受傷局所の腫脹は比較的軽度で、時に皮下出血班がみられます。
損傷部の圧痛及び深呼吸・咳・くしゃみにより疼痛が増強し、体幹の側屈・屈伸・捻転に伴い局所に軽い運動痛が出現します。
一般に、疼痛に伴う可動域制限は見られません。

治療法は、軽度なものは局所に冷湿布を施行します。
その後、必要に応じて理学療法を行い、2週間程度で治癒します。

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