非収縮性タンパク質に焦点を当てて

筋線維を構成するタンパク質には収縮性タンパク質と非収縮性タンパク質とがあります。

非収縮性タンパク質は、構築的タンパク質ともよばれ、筋線維の収縮に直接的には関与しませんが、力の発生と伝達に重要な役割を果たします。

例えば、タイチンのような構築的タンパク質は、筋線維に他動的張力を与え、デスミンは隣接するサルコメアを固定します。

他動的張力は特に筋が伸張性に活動している場合に、筋に対してエネルギー的に効率的で効果的な収縮を促す要因の一つとなります。

つまり構築的タンパク質は、伸長された際に他動的張力を発生させ、筋線維構造を安定させ、さらに同じ起始を持つ筋に張力を伝えることを助けるという役割を持ちます。

これに加えて、細胞外の結合組織であるコラーゲンやエラスチンも機能的には構築的タンパク質であり、筋を支え弾力性を供給します。

また、タイチンにまつわる仮説として、活動していない筋が持つ張力(普段われわれが「硬さ」と表現するもの)、ROM運動の際に手で感じ取れる感触はタイチンによるものであり、関節拘縮などにも関与していると考えられています。

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