後天性動作機能不全 2
- 不自然な基本的動作に基づく自然な活動
動作機能不全は、機能制限の範囲内で自然にみえる身体活動が起因となることもあります。
既存の基本的動作制限や非対称性によって、基本的な課題を行う際に代償が引き起こされることで問題が生じます。
活動自体が問題を引き起こすのではなく、問題の原因は可動性や安定性の欠如です。
基本的動作に問題がある状態で機能的活動を繰り返し行うと、オーバーユースや代償動作、姿勢の変化、筋骨格系のアンバランスが引き起こされます。
基礎的な動作が改善されないままでいると、疼痛や炎症といった症状へと発展することもあります。
故障する場合やパフォーマンスが低下するケースもあります。
問題が生じると、その時の活動に問題があると考えてしまいますが、活動の基礎となる動作の質に問題があることも多くあります。
不自然な基本的動作に基づいた自然な活動は、動作機能不全の中でよくみられるケースです。基礎的な動作に問題があるケースでは、時間をかけ、重いウエートを持ち上げ、より速いスピードで行うほど、間違った動作が身についてしまいます。
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