噛むという行動は食事の際は必ず行うと思いますが、皆さんは何回噛むと意識したことはありますか?
噛む回数が多いと太りにくいと聞いたことがあると思いますが、よく噛むことのメリットはあるのでしょうか?
本当に太りにくいのか?
よく噛むと、咀嚼筋が刺激されて視床下部からヒスタミンの分泌が促進されます。
ヒスタミンによって脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され、食欲を抑制します。
また、満腹中枢は血糖値の上昇によって刺激されるため、よく噛むことでゆっくり食事することになるので満腹中枢が刺激されやすくなり、食べ過ぎを防ぎます。
よって、太りにくいといえます。
よく噛むということは食べ物を細かく砕き消化・吸収を助け、唾液の分泌を促進し、唾液アミラーゼによって、でんぷんやグリコーゲンをグルコースやマルトース、オリゴ糖に分解するため、胃腸への負担も少ないです。
満腹感は脳が感じるもので、満腹中枢が刺激されるのが20分かかるとされているので、20分以上かけてゆっくり多く噛めば食欲を抑えることができます。
噛む回数としては、一口あたり30回を目安に噛むようにしましょう。
そのほかのメリット
太りにくいことを除いたメリットとして、口周りの筋肉を鍛えることができます。
口周りの筋肉を鍛えることによって、表情が豊かになることと滑舌を良くするメリットがあります。
また、よく噛むと唾液が多く分泌されますが、唾液に含まれるペルオキシダーゼは発がんや老化、動脈硬化の原因となる活性酸素を消す効果があります。
アンチエイジング効果もよく噛むことには期待されていて、脳の活性化によって認知症の予防になりますし、唾液に含まれるパロチンが肌や骨、筋肉など全身に作用することによって、体を若々しく保ち、肌の新陳代謝を促します。
よって、噛むことにはたくさんのメリットがあります。
早食いしてしまっている方、特にダイエット中の方で早食いしてしまっている方は、噛むことを意識して食事をすることによってより効率の良いダイエットが進められるかもしれません。
食事内容に気をつけてダイエット頑張っているけれど、なかなか体重が落ちないという方も噛む回数が足りていないのかもしれないので、一口あたり30回は噛むように心がけましょう。