免疫機構について考える。

人間は外から侵入するさまざまな病原体から身を守るシステムを備えています。

これはさまざまな細胞の働きによるものですが、これを「免疫機構」や「免疫系」といいます。

まあ一般には「免疫」とだけ言うことが多いですね。

この免疫機構ですが、機構というぐらいですから、システム化されています。

このシステムは、侵入者を最初に迎え撃つ自然免疫と、そこを突破してきた侵入者を攻撃する獲得免疫の二段構えです。

自然免疫は食細胞と呼ばれる「病原体を食べて消化しちゃう細胞」が、獲得免疫は、攻撃する相手が決められているT細胞とB細胞が担当します。

自然免疫は第一の役割は病原体を攻撃して排除するわけですが、もう一つの役割としては敵の顔を暴くことなんですね。

そして獲得免疫に対して「敵が入ってきたよ」「あいつが敵だよ」と教えるわけです。

獲得免疫はそれを受けて、「さあこれから戦いだ」というように士気を高め、数を増やしていきます。

T細胞はキラーT細胞となり、体内の病原体を倒すとともに、病原体に侵されてしまった細胞に対しても細胞自殺を起こさせます。

T細胞の一部はヘルパー細胞というものになるんですが、これは司令塔となり他の細胞たちの働きを高めてくれます。

獲得免疫を担当するもうひとりのB細胞は、抗原(病原体など)の機能を低下させたり、攻撃の目印になる抗体を産生します。

つまり、「あいつが敵だよ」という働きと間接的な攻撃をするわけです。

このシステムによって私たちの身体は守られているわけですね。

詳しくは上記の免疫機構のページとこちらのページを参照していただければ、より理解が深まると思います。

ではまた。

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