最近の卵論

少し前では、卵は1日一個までとか食べ過ぎはコレステロールがたまるからよくないなどと言われてきました。そもそも卵を構成しているものは、卵白と卵黄です。卵白はアルブミンであり、すべての必須アミノ酸を含む完全なタンパク質です。この卵白を否定する人はほとんどいなく、卵を食べることに抵抗感がある人の多くは卵黄の方を原因としています。

卵黄に含まれている脂肪酸は主に単一不飽和脂肪酸のオレイン酸。

卵黄に含まれている脂肪酸は主に単一不飽和脂肪酸のオレイン酸です。それ以外の脂肪酸は飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸だったりします。脂肪以外に卵黄に含まれている成分としては、コリンがあり、コリンは脳の認知力に作用する物質で、それ以外にもさまざまな健康要素が含まれていることが知られています。また卵黄にはタンパク質はあまり含まれていませんが、少量のタンパク質(ロイシン)が含まれていることがわかっています。ロイシンは、必須タンパク質の中でも特に筋肉の発達に効果をもたらしてくれるのでビルドアップを目指す人たちなら極めて価値の高いことを知っています。

健康的な食事に加えて全卵を食べると、食事に含まれるタンパク質の量や質がより改善される。

卵否定の人たちは、卵黄のコレステロールを嫌っている人が多いです。確かに、卵黄の大半は脂肪酸とコレステロールで占められていて、昔からこれがさまざまな心肺&循環器の病気の原因になるといわれてきました。
しかし、これに関する多くの実験結果からいうと、全卵と全卵なしの食事でも体重や血中脂肪量には変化はなく、逆に健康的な食事に加えて全卵を食べると、食事に含まれるタンパク質の量や質がより改善されるとい結果になっています。また、微量栄養素も全卵を加えることで、しっかり補給できるため、健康にもいいし、体重のコントロールもしやすくなると考えられているのです。

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