筋損傷と抗炎症薬

筋損傷後の炎症は、組織を破壊し痛みを起こします。

そのため、いくらかの人は、炎症の影響を抑えるために抗炎症薬や鎮痛薬を用います。

しかし、炎症や炎症によって起こる現象は筋力増強や損傷後の筋の回復にとって必要であることも事実です。

このことについて検証した実験では、動物モデルを用いて筋損傷を起こしたのちに、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を投与したところ、長期にわたる筋力低下が生じたとされています。

筋線維の修復に関与する筋衛星細胞は発痛物質などの存在下で活性化するため、こうしたものを抑制しすぎてしまうのが良くないのかもしれません。

しかし、こうした研究は動物がモデルであるため、そのまま我々に当てはめることもできないと言えます。

また、深部の筋挫傷や遅発性筋肉痛においては有用である可能性も示唆されていますが、結論づけられてはいないようです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。