足底部の脂肪体の働き

足部には衝撃を吸収するためさまざまな構造体が備えられていますが、脂肪体もその一つになります。

踵骨の底側にある厚さ10〜20mmの踵骨下脂肪体は、足底が接地したときの衝撃を47〜66%吸収するとされています。

この踵骨下脂肪体は血行が良好であるため、損傷したとしても安静や消炎処置で治癒することが多いとされています。

この他、中足骨頭の底側も脂肪体が保護しており、この組織は足底腱膜や中足骨そのものに付着します。

中足下脂肪体の働きは、中足骨頭足底部が接地する際の衝撃吸収と潤滑性の確保が主となります。

中足骨頭の損傷は、この脂肪体の萎縮などを引き起こすと言われていますが、関連性が証明されているわけではありません。

中足下脂肪体の損傷は、踵骨下脂肪体と同様、保存療法に良好な反応を示し、中足骨頭の負荷軽減などでもこれを軽快させると言われています。

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