カフェイン摂取を考える

子どもたちや女性は甘いチョコレートや炭酸飲料のコーラなどが結構好きだったりします。これらの食べ物の中には、カフェインが入っています。

少量のカフェインを摂取すると、脳の理性をはたらかせる部位の大脳皮質が興奮。

カフェインにはどのような効果があるのかはみなさん知っているかと思います。例えば、薄めのコーヒー2,3杯では約200ミリから300ミリのカフェインが入っています。少量のカフェインを摂取すると、脳の理性をはたらかせる部位の大脳皮質が興奮するため、眠気や疲労感は感じられなくなり、気分はスッキリし、集中力が高まります。しかし、カフェインへの耐性がない人では、200ミリグラムの摂取でさえ、眠れなくなったり、眠りが浅くなったりすることが確認されています。反対に大量のカフェインを摂取すると、副腎を刺激してノルアドレナリンとアドレナリンを放出を放出させるので、脳だけでなく、全身が興奮します。

アデノシンという物質

なんでカフェインを摂取するとそういった作用が生じるのでしょう?そのメカニズムが解明されたのは、1980年になってからです。どんな物質が関与しているかというと、アデノシンという物質がカフェイン効果には関与していることがわかりました。このアデノシンという物質は、遺伝子や細胞内のエネルギー物質(ATP)をつくるパーツであり、その上、興奮性の伝達物質の量をコントロールする物質でもあります。神経伝達物が出過ぎたら「このアデノシンによって生産を抑えよ」という合図がでるはずが、カフェインとアデノシンの姿はとてもよく似ているため、カフェインがアデノシン受容体に取り込まれ制限ができない状態となり、結果としてカフェインを摂取すると眠気がなくなり、頭が冴え、覚醒状態となるのです。

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