筋膜と自律神経系

自律神経系は身体のさまざまな臓器に影響を与えますが、筋膜にも影響を及ぼすと考えられています。

特に交感神経の活性化は筋膜の収縮を増加させることが示唆されています。

一連の研究によると、交感神経の活性化によりTGF-β1が活性化されることがわかっており、このTGF-β1が筋線維芽細胞の収縮に対する強力な刺激物質として働くということがわかっています。

また、他の要素として自律神経系の状態の変化によりpHの低下が惹起されると、筋膜の緊張性が増すことが知られており、これも自律神経の関与が考えられる理由の一つとなります。

これらのことから交感神経系は筋膜の緊張を増加させる働きがあるといえますが、反対に、筋膜へのアプローチは交感神経の活性を抑制することも示唆されています。

特に、持続的な引っ張り方向への伸張に反応するルフィニ小体への刺激は、交感神経系の活性化を抑制する傾向にあるとされています。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。