ヒールの高さと歩行の影響について

私たちは普段からその生活を送る上でシューズひとつ違うだけで身体にかかる負担が全く違うことを体感しています。

これが走ることに特化したシューズであれば、履くまでもなく効果絶大であることが推測できます。

とはいえこれは、私たちからすると「そうなんだ」くらいの話。

でも普段から常に履いている靴のことなら話は違いますよね。

今日は、多くの女性が普段よく履いているであろう「ヒール」のお話です。

ヒールにはさまざまな種類がありますが、シューズで身体への影響が変わるなら踵の高さで変わるのもまた然りです。

まずヒールとスポーツシューズでの歩行を比較してみると、

研究では、ヒールを履くことで膝の曲がりが強く、上体が前傾し、すり足となって歩幅の小さい歩行となることがわかりました。

さらに踵が高くなればなるほど、歩幅は減少し、1秒ないし1分あたりの歩数が増えることがわかりました。

つまりスポーツシューズに比べると、同じ距離を歩くのにより時間がかかり、たくさんの歩数が必要であるということになります。

ヒールの高さ(1.5cm、2.5cm、3.8cm、5.2cm、7.3cm)で比べてみると、

ヒールが低すぎる(1.5cm)と、歩行のリズム性やスピード感が損なわれるためにエネルギー消費量が増し、ヒールが高すぎる(3.8cm~)と、日常生活レベルを超えた筋活動が起こるためにエネルギー消費量が増すということが分かりました。

このことから、最も負担なくかつリズミカルに歩くためにはヒールを2.5~3cmにするべきだと言えるかもしれません。

またヒールというものはそれ自体を履き慣れているかそうじゃないかでも変わるようですね。

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