特異性の原理

運動・トレーニングの効果はそのトレーニング刺激に対して特異的に大きな効果が表れます。ですから、トレーニングを行うときは目的に応じた内容で行うべきだということになり、これを特異性の原理と言います。
筋力トレーニングの場合では、行ったトレーニングの動作での筋力増強の効果がより高くなります。

例えばスクワットのトレーニングを行なった場合とレッグエクステンションを行なった場合とでは、スクワットの記録はスクワットを行なった方が、レッグエクステンションの記録はレッグエクステンションを行なった方がよく伸びます。
それぞれの動作種目に応じた筋力発揮のコーディネーションの仕方があるからです。

ですから、競技動作での筋力を高めたい場合は競技動作に近い形のトレーニング種目を優先して選択をするといいでしょう。

トレーニング種目の選択は関節動作の安定した状態で行うべき

しかしながら、特異性の原理を極端に捉えて筋力トレーニングの本来の目的を忘れてしまってはいけません。

例えば、ピッチングでの筋力を鍛えようとピッチング動作をケーブルやチューブを引きながら行うような方法は勧められません。
このような不安定の姿勢で動作するトレーニングでは筋肉に大きな負荷をかけにくく、筋力トレーニングの本来の目的である筋力増強・筋肥大の効果があまり期待できず、体勢に無理があり、肘を痛めたりします。

トレーニング種目の選択は関節動作の安定した状態で行うべきです。

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