
椎間板変性について
脊柱に病的疾患を起こさせる種々のストレスに伴って椎間板変性が生じます。
椎間板変性は衝撃吸収能の低下と関連しており、椎間板が負荷を吸収させ分散させる能力の低下は、比較的若い年齢から始まると言われています。
早い例で10代から始めるとも言われており、20代、30代ではほとんどの人になんらかの変性が起きていると考えられています。
MRI画像で調べてみると、成人の30〜70%で椎間板変性の徴候がみられると報告されています。
しかし、ほとんどの人でなんら症状がなく、機能が低下したという自覚症状もありません。
したがって、椎間板変性は中等度のものであれば、加齢に伴う自然なプロセスだと考えられます。
著しい痛みを伴う椎間板変性が生じるのは、加齢に伴うものとは考えられないため病的であると言えますが、重大な変性が起きていても無症候性である場合も多く、さらにどの程度までが加齢によるものでどの要素が病的であるかを区別するのが難しいという側面もあります。
椎間板変性の危険因子としては、遺伝や喫煙、職業などの問題が同時に存在していることが挙げられています。
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